2017年2月27日月曜日

介護の資格スクールで講師してきました つづきのつづき

こんにちは、藤田です。

『介護のスクールでの講義を終えて』シリーズ、内容的には熱苦しいのでやめてもいいなと思ったのですが、やっぱり書いてすっきり終わりたいと思います。

介護の仕事を始めようとしている人の不安や疑問に答えようと色んな質問に答えながらふと思ったことは、仕事につこうとしている(または既に業界内で働いている)人の仕事に対する考え方についてです。

介護業界は条件が悪いとか人がよく辞めるとかマイナスイメージが強いですね。

給料もさることながら離職の理由は様々。
1位 職場の人間関係(24.7%)
2位 法人や施設・事業所の理念や運営の在り方が不満(23.3%)
3位 他に良い仕事・職場があった(18.6%)
4位 収入が少なかった(17.6%)
5位 じぶんの将来の見込みが立たなかった(15.1%)
6位 新しい資格を取った(10.1%)
7位 結婚・出産・妊娠・育児のため(9.1%)

そして代表的な質問は
『どんな待遇で雇ってもらえるか』

以前の自分なら彼らと同じことを聞いていたでしょう。

でも今は違います。
大企業で働いていた時は、後ろ盾がしっかりしていたので、もちろん甘えていたわけではありませんが、それなりに一生懸命やっていたら給料はもらえていたし上がっていきました。

介護業界に入って良かったことは、考える力がついたこと、人生は自分の力で生き抜いていかないといけないことに気づけたことです。

小売業界から介護業界に入ってすぐのころ、たしかに人間関係はちぐはぐな印象を受けたし、ままごと経営みたいに感じることもあったし、収入は少ないし(ままごと経営では無理もない)、将来の見込みも不透明でした。

でも、
職場の人間関係は自ら変わることで一変することがありますし、運営だって自分も経営者の立場で考えて提案したり工夫したりすることで改善出来ることはある。収入が少ないのはスキルを摘んだり新しいことに挑戦し結果を出すことで可能性は広がるし、将来の見込みも自分の力量を高めたりご縁をつなげることでいくらでも選択肢は広がるのです。

それらの努力や工夫をせずに、自分以外のなにかのせいにしている人の割合が(経営側も含めて)多いのが、介護業界というだけの話。IT業界だって飯を食うのがやっとの人もいれば、介護業界だって一軒家を立てて家族と幸せに暮らしている人もいる。

こういうと冷たく聞こえるかもしれませんが、志の高い人も少なからずこの業界にはいて、自分の責任を振り返らずに愚痴や不平をいうことを改善しない人に足を引っ張ってもらいたくないと思うのです。

質問者を批判しているようにとられるかもしれませんが、そうではありません。

考え方を変えれば、介護の業界でも活躍できるし、業界自体を活性化させられる。

厚生労働省がどうしたとか、行政の施策がナンセンスとか言う前に、目の前のことを一生懸命やって、実力を付けて、業界の魅力をともに発信して、来るべき超超超高齢社会に向かう日本をともに支える仲間として期待しているから、あえて言うのです。

とはいえ、何を伝えたかより、相手にどう伝わったかが肝心。

私ももっと精進しなければ、『口うるさい意識高い系』と言われて終わりです。
他人を変えることは出来ない、変えられるのは自分だけ。
私だって完ぺきではありません。まだまだ勉強不足。でも、誇りを持って仕事していますし、仕事を通じて幸せに思うこともたくさんあります。業界をひっくり返すような力はまだありませんが、この業界に生きててつまらないとも思わない。それだけでも十分です。

これから介護業界に出て働こうとしている皆さん、これはあなたが決めた道。
未来が明るいかどうかは、あなた次第です。
応援しています。

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